ゴール前日の18日、マイナートラブルで「このラリーに負ける」と思いフルスピードで走り、結果クラッシュとなったステファン・ペテランセル(三菱)に対し、代わって首位に立った増岡浩(三菱)は、自分が30分以内の2位にいたことでペテランセルがプレッシャーを受けていたのかもしれない、という。
さらに「スピードを出すには路面がラフすぎたし、腹痛だったので全開で走れなかったのも幸いした。これまで我慢の走りを続けてきたがその我慢が良かった。(18日の結果を)聞いた瞬間は何だかよく分からなかった。ペテランセルが今回のラリーで一番速かった」と増岡。
「SSの途中でチームのメカが、ペテランセルが止まっているのでゆっくり行け、と言っていた。タイムアップして順位をひっくり返すなということだったと思う。いずれにしても2位キープを念頭に自分のペースで慎重に走った」
「ペテランセルのトラブルなど期待していなかったが、何が起こるか分からないとは思っていた。一昨年のようなこと(シュレッサーによる妨害)もあるし、去年は、私はゴール3日前に2位と50分の差をつけていたが、ミスコースなどがあってその差は15分ほどになった。30分以内の差はパリダカではないようなものだ」