【ダカールラリー2003】最終第17レグ……2年前のツケを取り戻した増岡

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ダカールラリー(正式名称テレフォニカ・ダカール2003/通称パリダカ)は19日、大会最終レグの第17レグ、エジプトのシャルムエルシェイク周回ステージを走行してゴールした。三菱『パジェロ・エボリューション』に乗る「チームENEOS三菱ラリーアート」の増岡浩が大会2連覇。

2位はジャンピエール・フォントネ(三菱パジェロ)、3位はステファン・ペテランセル(三菱パジェロ・エボリューション)。4位のカルロス・スーザ(三菱ストラーダ)まで三菱勢で、5位に日産ピックアップのジニール・ドゥビリエが入った。前日まで3位だったミキ・ビアシオン(三菱パジェロ)は、禁止されている場所で整備を行なったため10時間のペナルティで15位に。

我慢の後半だった、と優勝した増岡。「(首位を行く)ペテランセルと同士討ちにならないよう、2位確保はプロとしての仕事だった。しかしラリーは何があるか分からないからチャンスのある範囲で我慢していた。もし私があきらめて1時間以上も遅れていたらペテランセルも落ち着いていられただろう」。行程の大半をリードしたペテランセルは前日、あせりから自滅したようなクラッシュで増岡に順位を譲った。

2年前には増岡がジャンルイ・シュレッサーを相手に混乱して、勝負を失った。相手は違うが“貸し”を返してもらったわけだ。「ペテランセルも“2年前のツケを取り戻したな”と言っていた。いい関係だ」と増岡は語る。

《高木啓》

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