岩手県警は28日、「免許を紛失した」と偽り、複数枚の免許を所持し、免許停止処分中に別の免許証を使って検問をクリアしていた35歳のトラック運転手を逮捕し、道路交通法違反(無免許運転、免許証不正取得)で同日までに送検したことを明らかにした。
岩手県警・高速隊の調べによると、逮捕された男は東京都に住む35歳の男。この男は今年3月下旬、東京都公安委員会に対して「免許を紛失した」と虚偽の届け出を行い、再発行を受ける形で複数の免許を所持していた。今年8月21日、東京都内で速度違反の摘発を受けて検挙された際には、再発行を受けた新しい免許証を同公安委員会に提出。免許停止90日間の行政処分を受けたが、その間には無くしたと偽った古いほうの免許証を所持、検問などで免許の提出を求められた際には、パスケースに入れたまま、この免許証を警官に提示していた。
ところが今年9月30日、東北自動車道・安代インターチェンジで実施されたシートベルト検問の際、この男が未装着であったことから免許の提示を求めた。後日、反則金処理のため、高速隊で免許証の照会を行ったところ、男が摘発の際に提示した免許証が再発行扱いで失効していること、8月に再発行を受けた免許証で免許停止処分を命じられていることが発覚。男の行為が悪質であるとして、道交法違反で逮捕することを決め、身柄の拘束を行ったという。
男は取り調べに対して「他の運転手仲間からやり方を教わった」と供述しているようだ。