日産ディーゼル工業は、『コンドル』CNGトラック（積載量4−7トンクラス）を一部改良して28日から発売した。今回の改良では、車両重量を軽減して積載効率を高めた。また、今回初めて量産ラインでの生産を開始することで、生産期間の短縮と価格を値下げを実現した。
CNGトラックは黒煙を全く排出せず、NOx（窒素酸化物）の排出量は現行のディーゼル車の排出ガス規制値の65％以上削減して、静粛性にも優れている。
具体的な改良内容は、燃料容器ブラケットなどの軽量化でシャシ重量を軽減、最大積載量を従来よりも約50−75kg増やした。従来の特殊車両生産ラインから、量産ラインに移管することで、2.5カ月かかっていたシャシー生産期間を2ヵ月に短縮、同時に生産効率の向上で価格を従来よりも40万円低減した。
またフロントリッドグリル上部の塗装色をジャンピングホワイトとした。シートは室内全体と融和した色使いし、広々感のあるくつろぎやすいキャブ室内にした。
価格は4トンクラス標準幅のキャブ付シャシーが861万6000円、7トンクラスワイド幅キャブ付シャシーが973万5000円。
東京都のディーゼル車が原因の大気汚染改善対策の会議で、CNGトラック、LPGトラックの価格が高いことが、普及しない原因とされたが、日産ディーゼルは値下げに踏み切った。
