暴走族へ向けた最後通牒とも受け取れるメッセージを10月に突きつけた広島県警が、パトカーを暴走族のバイクに衝突させて停止させるという実力行使を12月29日に行っていたことを明らかにした。
これは12月29日未明、広島市南区京橋町の市道で信号無視を繰り返していた暴走族メンバー(バイク7台、クルマ1台)を警ら中のパトカーが発見。応援を含む5台で追跡を行っていたところ、クルマに乗っていた男2人が長さ2メートルあまりの鉄パイプを振り回し始めた。
このため、追跡していたパトカーのうち1台が前方に回り込み、衝突させる形で暴走族のクルマを停止させ、車内にいたメンバー4人のうち2人を逮捕した。残る2人は走って逃走したため、警察で行方を追っている。
逮捕された2人は「パトカーを襲撃するために鉄パイプを用意していた」と供述しており、他にも余罪が無いか厳しく追及を続けているという。
広島県警では「パトカーを衝突させて当該車両を停止させたのは必要最小限の実力行使であり、問題は全くない」としている。