フォルクスワーゲンに買収されたロールスロイス、ベントレーは、合同で東京モーターショーに出展。ロールスロイスの商標使用権をBMWが握っていることから、もしかするとこれが最後の合同展示になるかもしれない。
ロールスロイスは2年後に、クルー(イギリス工場)での生産が中止されることがすでに決定している。そのロールスロイスの終焉を前に、世界限定40台という記念プレミアムモデル、パークウォードが会場で披露された。
『シルバーセラフ』とボディは同じだが、室内はロールスロイスの職工のみが作りうる、贅を極めたもの。精巧な象眼細工の本木目パネル、丁寧な縫製のレザーインテリアなどは、「他メーカーでは決して作り得ないもの」(ティム・マッキンレー日本法人マネージャー)。最高の工芸技術を持ちながら、マスプロの波に飲まれて消えていくロールスロイスが見せる、最後の心意気といえよう。