【フランクフルトショー2001続報】進歩か退化かメルセデスベンツ『SL55AMG』

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当初メルセデスベンツ・スタンドのセンターステージに置かれていた、新型『SL』のAMGバージョン、『SL55AMG』は、トレードデイの3日目以降は脇に置かれて標準型「SL500」が中央に置かれることになった。

かつてAMGは独立したチューナーだったが、量産車のチューニング事業は完全にメルセデスベンツの一部門となってしまった。SLベースのAMGなら、従来はAMG『SL55』という車名になるはずが、今回はメルセデスベンツSL55AMGの車名となり、量産SLレインジの最高性能仕様という位置付けだ。そういった関係を理解しているジャーナリスト向けには新型SLのイメージリーダーとしてAMGを利用し、一般向けには逆にSLをアピールするためとAMGブランドの確立を図るために、公開日によってセンターステージの車種を交代させたのだろう。

さてダイムラー・クライスラーの総帥、ユアゲン・フバートは、「SL55AMGはメルセデススターを付けた最強のクルマである」と語る。5.5リットルV8はスーパーチャージされ、6100rpmで476HPを発生する。最大トルクは2650rpmで700Nmなのだが、わずか1500rpmで500Nm、2500rpmで690Nmという低速に厚くフラットな特性を持つ。

スーパーチャージャーはリショルム式。スクリュー本体はアルミ鋳造品に表面テフロン処理が施され、2万3000rpm以上で回転できる。このときエンジンの回転速度は6500rpmに相当する。

シフトは標準型SLと同じ、マニュアルモード付き“ステアリング・ホイール・ギアシフト”AT。量産メルセデスベンツでは初めての装備である。

新型AMGロードスターは0-100km/h加速が4.7秒、速度計の赤い針が「200」に達するまで16秒ちょっとだ。最高速度は、自主規制値の250km/hに電子制御されているが、スピードメーターは300km/hまで刻まれている。

《高木啓》

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