日産ディーゼル工業は、大型トラック、トレーラーなどの電気装置(電気配線)と制動装置(ナイロンチューブ)に不具合があったとして、運輸大臣にリコールを届け出た。対象となるのは1999年8月18日から2000年9月2日までに生産した1796台。
対象のクルマは、(1)エアサス仕様の運転者席の床面付近の電気配線の取付け位置に不適切なものがあるため、当該運転者席を最後方位置に調整し、そのままの状態で使用を続けると、電気配線に運転者席取付枠が接触するものがあり、最悪の場合、電気配線が断線・短絡し、ワイパ又は補助ブレーキが作動不能のおそれがある。
(2)制動装置の空気配管用ナイロンチューブと排気管の遮熱板との隙間に不適切なものがあるため、そのままの状態で使用を続けると、チューブが熱により溶損するものがあり、最悪の場合、ブレーキ系統の空気圧が不足し、非常ブレーキが作動するおそれがある。
不具合件数は(1)が3件、(2)が1件。発見は販売会社からの情報による。