2009年のエコカー補助金/減税を契機として、ハイブリッドカー(HV)が大きく売り上げを伸ばしたのは周知の通り。
ハイブリッドの中古車が大量に市場へと流入している現在。販売現場ではどのような対応策を打ち出しているのか。販売の現状や保証制度の特徴などを、東京トヨペットU-park八王子店の本多浩三店長に聞いた。
新車販売台数の大幅な増加が期待できない国内市場にあっては、保有ベースのビジネスが鍵になる。各メーカーは車検入庫やU-Carでのバリューチェーンでのビジネス機会増大にリソースを投下している。その一例が、トヨタにおけるU-Car施策である「T-Value」だ。
トヨタでは、保証付きU-Carである「T-Value」の全体流通量のうちハイブリッドカー(HV)が1割あまりを占め、ホンダでは3割に迫る在庫台数を占めているという。
ディーラー系や比較的規模の大きなU-Carチェーンでは、それぞれ独自の保証制度を設けている。トヨタは「ロングラン保証」「T-Valueハイブリッド保証」、日産「ワイド保証」、ホンダであれば「ホッと保証」などだ。
U-Car(中古車)を購入する際にもっとも気になるのは、車の状態だ。U-Carを商品として蘇らせる工場では、洗浄や車両点検などを実施しているが、ハイブリッドカー向けの点検整備はどのようにおこなっているのか。
2009年から2010年にかけてのエコカー減税・補助金の恩恵で大量に販売されたハイブリッドカー(HV)。2009年に相次いで登場した3代目トヨタ『プリウス』、ホンダの2代目『インサイト』がそのハイブリッドカーブームの立役者であることは間違いない。