自動車総連のまとめによると、同総連の拡大戦術会議登録組合となっている自動車メーカー10社(日産ディーゼル、三菱ふそうトラック・バス除く)の今春闘での年間一時金回答は、トヨタ自動車など6社が満額だった。
自動車総連のまとめによると、総連の拡大戦術会議登録組合となっている自動車メーカー10社(日産ディーゼル、三菱ふそうトラック・バス除く)の今春闘での賃金改善(賃上げ)では、組合側の要求に対し、満額の回答を示した企業はゼロだった。
自動車業界の労組の上部団体である自動車労連は、今春闘で部品メーカーやディーラーなど中小の企業で、ベア獲得する組合が相次ぎ、25日時点で71組合がベアを獲得したと発表した。
全日本自動車産業労働組合総連合会(自動車総連)が25日までの集計をもとに明らかにしたところによると、年間一時金交渉は283組合で妥結し、平均4.82カ月と、昨年実績を0.05カ月上回った。
自動車総連が、2004年春闘で昨年に続いてベースアップ(ベア)を統一要求しないことを決めた。
自動車産業の労組で組織する自動車総連は、東京都内で、中央執行委員会を開き、04年春闘では03年春闘に続いて、2年連続で統一したベースアップを要求しない方針を決めた。来年1月の中央委員会で正式に決定する。
トヨタ自動車や日産自動車など、自動車産業の労組である自動車総連は、2005年に個別賃金交渉を導入する方向で検討することを決定した。新潟市で開いている定期大会で、執行部が方針を示した。
自動車総連が先週末までの春闘交渉状況を取りまとめた結果、ベースアップを獲得した傘下組合が31にのぼっていることが分かった。2003年春闘は産業界全体で「ベアなし春闘」となったが、自動車業界では日産自動車や同社系の部品メーカーなどを中心にベアを獲得したところが多く、労組側の予想外の健闘ともなった。
春闘の一斉回答日である12日、自動車総連は2003年生活闘争についての談話を発表した。拡大戦術会議登録組合を中心に、賃金カーブ維持分の定昇を確保する見通しで、自動車業界の優位性を改めて示したかこうだ。
自動車メーカーなど自動車総連傘下の大手労組は12日、2003年春闘の要求を会社側に提出した。集中回答日の3月12日に向け1カ月間の交渉が展開されるが、一部を除きベースアップ要求は見送られ一時金中心という交渉となる。
自動車春闘が13日の指定回答日を前に大詰めを迎えている。大手メーカーの交渉はボーナス満額を確保し、ベアをめぐる攻防が最後まで続いている。1000円のベースアップを要求する組合側と、ベアに慎重な経営側の隔たりが大きく、交渉は平行線が続いている。
自動車総連は来年の春闘の要求方針を決めた。電機や鉄鋼がベースアップ要求を断念するなか自動車メーカー組合では過去最低水準とはいえ1000円のベアを要求する。