インクリメントPが、2022年1月20日にジオテクノロジーズに社名を変更する。
自動車業界においては、ソフトウェアファーストやSDV(Software Defined Vehicle)という言葉から「ソフトウェア」(=コンピュータプログラム)やその開発手法に注目が集まるが、サービス視点でSDVを見たときに重要なのはむしろ「データ」だ。
いまやグレードを問わず標準装備が当たり前となった「ADAS(高度安全運転支援システム)」の先陣を切ったのはSUBARU(スバル)の「アイサイト」だろう。独創的なステレオカメラと自動ブレーキアシストによる「ぶつからない車」は、実際の衝突事故軽減効果が認められ、瞬く間に業界に広がった。
MaaS(Mobilty as a Service)を一言で言い表すなら「移動に関する機能や価値を、テクノロジーによって拡張・強化すること」。ここで重要なのは、拡張・強化された移動がサービスとして現実世界に再現されなければならないことだ。
ジオテクノロジーズの前身は、パイオニアの子会社インクリメントP(IPC)だ。約1年前の2021年6月にパイオニアの資本を離れ独立した。IPC時代を含めるとジオテクノロジーズは第二創業期の只中だといえる。
2017年に両社は戦略的パートナーとして提携し、「OneMap Alliance」を結成。
「MapFan(マップファン)」をはじめカーナビゲーション向けの地図データやソフト開発、高精度地図サービスを手がけるインクリメントPが、2022年1月20日より「ジオテクノロジーズ」という新たな社名に生まれ変わる。
インクリメントPは5月23日、カーナビと連携できるおでかけプラン作成サービス「MapFanAssist」を公開した。
HERE Technologiesは5月22日、パイオニアの子会社であるインクリメントP、中国の北京四維図新科技(NavInfo)、韓国のSK Telecomの3社と協力し、自動運転車の安全かつ効率的な走行に必要な高精度地図を提供することを目的に「OneMap Alliance」を結成したと発表した。
オランダHERE社のパートナーである、インクリメントP、パイオニア、NavInfo(中国)、SKテレコム(韓国)の4社は5月22日、自動運転車向けのグローバルスタンダードな高精度デジタル道路地図を2020年から提供するため、「OneMap Alliance」を結成したと発表した。