島根県益田市の益田市医師会長、 益田地域医療センター医師会病院長らが表敬訪問



医師偏在地域での総合診療医育成等の推進を確認

2025年10月15日
大阪医科薬科大学

 

2025年10月3日(金)、大阪医科薬科大学病院の臨床研修協力施設である益田地域医療センター医師会病院(島根県)の齊藤洋司 病院長と、公益社団法人益田市医師会の大畑 力 会長らが、本学を表敬訪問されました。

 

 

■当日のスケジュール

 

・医学部 総合診療医学教室 鈴木富雄 教授と地域医療における総合診療医の重要性と育成について協議

・今年7月にグランドオープンした病院本館はじめ、病院施設をご見学

・当院の医療総合研修センター 森脇真一 センター長と意見交換

・本法人 佐野浩一理事長・学長と意見交換

  

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公益社団法人益田市医師会立 益田地域医療センター医師会病院は、大阪医科薬科大学病院の臨床研修協力施設となっており、2020年から当院の地域医療研修の修練先として臨床研修医が派遣されています。

 

■医師の地域偏在

 

 以前より医師が都市部などの一部地域に集中し、地方や特定地域では医師が不足する「地域偏在」が課題となっています。こうした状況は、地方に暮らす患者さんが十分な医療を受けられないだけでなく、地方で働く医師の長時間労働にも直結しています。特に、団塊ジュニアの世代が65歳以上となる2040年には、この問題はより深刻になります。

このような背景から、2024年より厚生労働省は「新たな地域医療構想等に関する検討会」を設置するなど、地域偏在の是正向けた打開策を検討しています。

 

 

■島根県益田市の課題

 

 2024年の厚生労働省「医師偏在指標」で、島根県全体では人口10万人あたりの医師数は全国平均を上回っていますが、その多くが県東部に集中しており、県西部では医師不足が深刻化しています。益田市においても2040年問題を念頭に、医師不足と高齢化の進行に対して地域医療の維持のために様々な取り組みがなされています。

 

 

■大阪医科薬科大学の医師偏在地域への貢献

 

 本学では益田地域医療センター医師会病院への臨床研修医の派遣の他、高知県本山町の町立国保嶺北中央病院、くぼかわ病院、大井田病院、兵庫県の西播磨、中播磨地域への若手医師派遣を行っており、専門医のみならず幅広い医療支援を行いながら総合診療医の育成に努めています。

 また医学部、薬学部、看護学部では「多職種連携学生実習」を実施し、地域医療における様々な職種の連携を臨地で学ぶことにより、超高齢社会、医師偏在地域での医療に適応できる人材を育成しています。