NHK大河『真田丸』最終回にビジネスパーソンが学ぶべきこと 4枚目の写真・画像

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2016年12月18日（日） 19時30分

結果のわかっている戦いに向かって突き進んでいく真田幸村。そこには勇ましさと美しさと同時に、滑稽さや哀しさも滲んでいる。ビジネス最前線の風景に重ね合わせることも可能だ

本作の面白さのひとつは乱世での生き残りをかけた頭脳戦にあった。しかし、それはぐずぐずの政治的空間、つまり人間関係がすべての腹芸の世界によって台無しにされていく。まさに現代の会社社会の縮図ともいえる

勝てたかもしれない幸村の完璧な戦略は、豊臣家がフリーランスの牢人衆に不信感を抱き連携できなかったことで奏功しない。正社員と派遣社員の間にある深い溝のようで、幸村の中間管理職的な姿を見て、自分のことのように切なくなった視聴者もいたのではないか

人がどのように負けていくのかがよくわかる、さながら“敗北辞典”とでもいうような『真田丸』。三谷幸喜のマジックで、見慣れたはずの物語が大きな魅力をたたえた作品となった

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