「これからの仕事は、4倍速でやっていくスピードが求められている。1年かかるプロダクト開発やプロジェクトを四半期で、1か月かかるのを1週間で。そうして生産性を上げていく。そのためには、面白いセンサーやAI技術をどんどん取り込むことが大事」
そうスパッと言い切るのが、IoTソリューション企業 MODE, Inc.(モードインク)の上田学 CEO。上田CEOは11月10日、東京ミッドタウン日比谷で開催された特別講演会・展示会「MODE Robot & Sensor DX/IoT Showcase」に登壇し、オープニングにそう伝えた。
会場には、「次世代センサーパビリオン」と題し、富士通やマクセル、リコー、マクニカ、村田製作所、AI inside、DIC、東北大学、デルタツーリング、アルプスアルパインなど、全15社が最新センサー事例を実機とともに展示・紹介した。
そのなかでも自動車関連で注目を集めたのが、アルプスアルパインの「物流資材監視ソリューション」、デルタツーリングの「Sleep Buster」(スリープバスター)、村田製作所の慣性力センサ「SCHA600」など。
◆「次世代センサーパビリオン」の最新センサー事例
アルプスアルパインの「物流資材監視ソリューション」は、市販の手のひらにのるサイズのトラッカーを物流資材、たとえばコンテナ貨物列車やコンテナ車に入れるパレットや荷台などに取り付けて、その紛失・偏在・滞留・流出がひとめでリアルタイムにわかるというもの。「読み取り不要」「ゲート不要」「センサ技術で物流を変える」とアピールする。
またデルタツーリングの「Sleep Buster」は、人から出る生体信号を運転座席に装着したセンサーで検知。運転手の体表脈波から入眠予兆信号を検出し、スマホで警告してくれるというもの。この冬に出てくるという。
さらに村田製作所の慣性力センサ「SCHA600」は、すでに市販のクルマの自動運転 先進運転支援システムやレーンキーピングアシストなどに導入実績があり、「自動運転用途むけ6軸センサの高精度、優れた耐振動特性などで他社製よりも優位」と説明する。