日産、完成検査不正の再発防止策全93項目の実施完了 国交省に報告

日産自動車追浜工場(参考画像)
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日産自動車は4月24日、完成検査不正問題を受けた業務改善状況を国土交通省に報告したと発表した。

日産は2017年11月17日に不正な完成検査の再発防止策を報告して以降、再発防止策の実行・見直しを継続しており、実施状況と見直し状況についてこれまで計8回報告した。前回報告した2019年12月13日までに、実施ができていない再発防止策は抜取検査における計測自動化の検討だけだったが、今回の報告までに、主要な設備の導入が完了した。

これによって同社が計画していた全93項目の再発防止策について、実施が完了したとしている。

抜取検査でトレースエラーや温湿度など、試験条件が逸脱した測定は、測定終了後に自動的に無効判定とするようプログラムを改修し、2019年10月から追浜工場の一部でこの同プログラムを搭載した排出ガス測定装置の稼働を開始した。また、プログラムの改良版として対応試験モードの拡大や、事前設定の自動化を織り込んだプログラムの開発も完了し2020年3月から全工場で稼働を開始した。

日産では、再発防止策は全て日常的な継続運用の段階に入っており、特に完成検査の実施に関する対策効果は3層構造の監査体制によって確認されているという。今後、日常的な改善を継続しながら「運用を愚直に継続していくことで、問題を二度と起こさないと確信している」としている。

《レスポンス編集部》

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