北海道と沖縄の人口動態からみる「自粛疲れ」…レイ・フロンティア

沖縄の人口動態にみる「自粛疲れ」
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レイ・フロンティアは、自社のライフログアプリからの人口動態情報として、2020年3月度の北海道と沖縄の比較データを発表した。

データは、アプリの位置情報から北海道と沖縄の人口動態を集計し、日にちごとの推移をグラフ化した。集計期間は2020年1月1日から同3月31日まで。1月1日の人口を100として日別の増減を調べることで、たとえば、学校の休校要請、週末外出自粛要請が出された前後の人の動きがわかる。

公開されたグラフを見ると、北海道の場合、1月10日の時点で、人の動きが基準日(1月1日)より10%ほど落ち込んでいることがわかる。1月初旬は、中国での感染がニュースで報じられていた段階だが、すでに人の移動が減っている。1月10日以降であれば、企業なども稼働を始めているのに、元日より人が減っているのは、中国からのインバウンド人口が減っていた可能性がある。

また、北海道で全校休校要請が出された2月27日前後の動きをみると、さらに人口動態が減少している。減少しているといっても、基準日の85から90%の間なので、大幅に人の移動が減ったわけではない。

沖縄の同様なデータをみると、北海道ほど人口動態の減少は見られない。3月31日までの間で、基準日の90%を切る日にちは数日で、100%を超える日も少なくない。北海道は基準日を超える人口動態は観測されていない。

興味深いのは、3月20日からの3連休の影響と思われる動きが観測されたことだ。3月19日から22日までの間は、連日、基準日より人の動きが増えている。正月旅行よりも、この3連休の方が人出が多かったものと思われる。この点について、レイ・フロンティアでは「都心部の週末自粛要請の反動、気のゆるみを示す動き」の可能性を指摘している。

《中尾真二》

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