オークファンと事故車買取のタウが共同開発した、国内初の「水害車売却シミュレーター」が、西日本豪雨(平成30年7月豪雨)で発生した水害車の処理に貢献している。
オークファンは、創業来蓄積した大量の商品実売データを活用し、毎年22兆円規模で廃棄処理されている法人在庫を適切な価格で、適切なマーケットに提供する事業を展開。その一環として、2017年7月にタウと共同開発した水害車売却シミュレーターが、西日本豪雨の影響を受け、ピーク時のアクセス数が平常時の150倍となった。
水害車売却シミュレーターは、タウが有する世界中の中古車流通相場と損傷の査定ノウハウに基づき、ウェブ上で水没・浸水による故障車の査定額目安を即時に提示する簡易見積システム。ユーザーは4つ必須項目(車両情報と浸水状態等)を選択するだけで、入力完了後、すぐに自分の車のおおよその査定金額を知ることができる。
西日本豪雨の発生から3週間(7月7~27日)、見積もりシミュレーション件数は平常時の約150倍となる5000件を超えた。シミュレーターの利用者からは、「修理か売却か迷っていたので瞬時に買取価格が分かって助かった」、「廃車とあきらめていたが、思いのほか高い買取金額が付いて驚いた」などの声が届いている。
両社は、水害車売却シミュレーターにより、西日本豪雨で発生した水害車の処分判断をサポートするとともに、水害車の買取りによって、被災地の復興のための経済的な支援を進めていく。