JAF(日本自動車連盟)は、夏の気温が上昇するシーズンを迎え、子どもなどの熱中症事故予防を呼びかけている。
昨年8月の1か月間、JAFが出動した「キー閉じ込み」の救援のうち、子どもやペットが車内に残されたままだったケースは全国で310件。このうち緊急性が高いと判断し、ドアガラスを割るなどして車内の子どもを救出したケースが30件もあったという。その原因は「子どもが誤ってロックを操作した」というものが多く、中には「ペットが集中ドアロックを押してしまった」というケースもあったという。
JAFが2012年夏に実施した車内温度の検証テストによると、気温35度の炎天下に駐車した車内の熱中症指数は、窓を閉め切った状態でエンジン停止後、わずか15分で人体にとって危険なレベルに到達。特に乳幼児は体温調節機能が未発達であり、注意が必要だ。「少しの時間だから」「寝ているから」といって車内に子どもを残したまま車を離れることは、熱中症を引き起こす事故になりかねない。また、ペットなども車内に残して車を離れることは決してしないよう、JAFでは強く注意を呼びかけている。