車線変更時の死亡事故、同乗者に身代わりを要求した男を逮捕

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2月28日午後8時5分ごろ、愛知県名古屋市中川区内の市道で、同方向に走行していたクルマ3台が衝突。うち1台が対向車線側へ逸脱し、対向車とも衝突する事故が起きた。この事故で37歳の男性が収容先の病院で死亡。警察は21歳の男を逮捕している。

愛知県警・中川署によると、現場は名古屋市中川区中島新町3丁目付近で片側3車線の直線区間。第1車線を走行していた乗用車が車線変更しようとした際、第2車線を走行していたワゴン車と接触。ワゴン車も車線変更して衝突を回避しようとしたが、第3車線を走行してきた乗用車が衝突し、押し出されるようにして対向車線側へ逸脱。対向車線側で横転したところに対向車1台が突っ込むなど、車両4台が関係する多重衝突に発展した。

この事故でワゴン車を運転していた中村区内に在住する37歳の男性が頚部を骨折。近くの病院へ収容されたが、約10時間後に死亡した。対向車を運転していた44歳の男性も軽傷を負っている。

発端となった第1車線走行の乗用車は大府市内に在住する19歳の少年が運転していたとみられていたが、当初は同乗者と申告していた21歳の男が運転していたことが後に判明。男が無免許運転を隠蔽する目的で少年に身代わりを要求していたとして、男を自動車運転死傷行為処罰法違反(無免許運転過失致死)の容疑で逮捕。少年を犯人隠避容疑で逮捕した。

聴取に対して少年は身代わりの事実を大筋で認めているが、男は「弁護士が来てから認否について話す」などと供述しているようだ。警察では車線変更時の安全確認に怠りがあったものとみて、事故発生の経緯を詳しく調べている。

《石田真一》

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