NXPセミコンダクターズは、ADAS(先進安全システム)の普及を加速するため、分解能が極めて高い世界最小シングルチップ77GHzレーダー・トランシーバーを発表た。
レーダーは、運転中の周囲の環境に関する正確なデータを提供し、ドライバーや歩行者などの安全性を向上するADASのコア技術。RFCMOS ICの実用レベルのプロトタイプは、主要な顧客に提供、Googleのエンジニアによる自動運転車プロジェクトの実地試験にも採用されている。
今回開発したチップは、車両のどこにでも「人目に触れない」形で組み込むことができる、切手大サイズの新世代レーダー・センサ・アセンブリの実現を可能にする。車載センサの搭載数が着実に増える中、自動車メーカーの小型化ニーズに対応する。
消費電力は、従来のレーダーICに比べ40%低減。搭載を見込む主な安全機能用途としては、エマージェンシー・ブレーキ、アダプティブ・クルーズ・コントロール、ブラインド・スポット・モニター、クロス・トラフィック・アラート、自動パーキングなど。