ANAホールディングスが発表した2015年4-9月期連結決算は、営業利益が前年同期比49.8%増の867億円と大幅増益となった。
売上高は同6.6%増の9112億円と増収だった。国際線旅客が北米路線を中心にビジネス需要が好調に推移したことに加え、全方面からの旺盛な訪日需要を積極的に取り込んだことで、旅客数・収入ともに前年同期を上回った。
国内線旅客は、北陸新幹線の開業に伴う競争環境の変化に加え、7月以降に発生した台風による欠航影響などで、旅客数は前年を下回った。ただ、需要動向に応じて各種運賃を柔軟に設定したことで増収となった。
収益では、原油価格下落などで燃料コストが下落したことや、コスト構造改革を進めた効果もあって、経常利益は同72.6%増の829億円、純利益は同50.9%増の539億円だった。
通期業績見通しは前回予想を据え置いた。