カナダ企業、自動車関連技術で日本にラブコール…コネクテッドカーと複合材料“売り”に

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セミナーの様子。説明するのはマニトバ複合材料イノベーションセンターのショーン・マッケイ社長
  • セミナーの様子。説明するのはマニトバ複合材料イノベーションセンターのショーン・マッケイ社長

カナダ大使館は5月18日、同大使館で「カナダ・ジャパン自動車イノベーションセミナー」を開催した。このセミナーは20日にパシフィコ横浜で開幕する「人とくるまのテクノロジー展」に先駆けて開かれたものだ。

テーマは「車に夢中:自動車ビジネスへの投資と共同研究開発に最適な国、カナダ」で、同国の自動車研究開発専門家と出展企業がそれぞれプレゼンテーションを行い、カナダ企業の技術力の高さをPRした。

中心になった話題は「コネクテッドカー」と「複合材料」。コネクテッドカーについては、グーグルなどが研究開発に取り組んで注目を浴びているが、自動車にインターネット通信機能を付加し、安全性を高めたり、効率的な運転を助けるためにさまざまなデータを収集・分析して利用者に提供するなど、自動車を情報端末として活用しようというもの。

カナダでもこの研究開発は盛んで、「5~6年前からプログラムを立ち上げて、産学官で最先端技術の研究開発に取り組んでいる」と、ウォータールー自動車研究センターのロス・マッケンジー代表は話し、「カナダがその研究開発に最適な場所である」と付け加えた。

また、複合材料については、ローコストな炭素繊維の研究開発を行っており、森林資源の豊富なカナダらしく木材の成分を利用したものだという。「1ポンド(約0.45kg)5ドルを目標に製品化に取り組んでいる」とマニトバ複合材料イノベーションセンターのショーン・マッケイ社長。

カナダの自動車関連企業といえば、マグナ・インターナショナルが世界的に有名だが、技術力のある中小企業も多く、展示会にはそのうちの7社が出展しているとのことで、詳しくは直接ブースを訪れて確かめてほしいとのことだった。

《山田清志》

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