宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、小型ソーラー電力セイル実証機「IKAROS」が4回目となる「冬眠モード」から目覚めたことを明らかにした。
小型ソーラー電力セイル実証機「IKAROS」は、2015年3月に冬眠モードから明けた状態にあると予想され、姿勢・軌道の予測に基づいて探索してきた。この結果、4月23日にIKAROSからの電波を受信することに成功した。
地球からの距離は約1億2千万km。今回は、5月頃まで、IKAROSの状態を確認するためのデータを継続して取得し、解析作業を行う。
2010年5月に打ち上げられ、全てのミッションを完了したIKAROSは現在、太陽の周りを約10か月かけて公転している。このうちの7か月間は、太陽電池による発生電力が不足して、機器がシャットダウン状態となる冬眠モードとなる。残りの3か月間は、太陽電池から十分な電力を得て冬眠モードから明けた状態となり、データを受信できる。