TDKは、車載向け電源回路用のパワーインダクタ「CLF6045NI-D」を開発し、2015年2月より量産を開始すると発表した。
近年、自動車の電装化が進み電子制御ユニット(ECU)は増加傾向にあり、これらの電源回路にパワーインダクタが使用されている。同社では、エンジンルーム内の過酷な環境にも耐える-55度~+150度までの広い温度範囲に対応可能なパワーインダクタ「CLF6045NI-D」シリーズを開発した。
同シリーズは、車載向け規格AEC-Q200に準拠。また、同社独自の材料技術により、耐熱性の高い材料を選定、継線部分には溶接工法を導入し、はんだレス構造を実現している。さらに、独自の構造設計により機械的強度を向上させ、エンジンコントロールモジュール(ECM)やエアバッグ、ABS、ヘッドライト等のECUに使用可能。また、自動一貫ラインの製造工程導入により、高信頼性高品質の製品供給を実現している。
サイズは6mm角に今後、小型サイズの5mm角、中・大型サイズの7mm角、10mm角、12.5mm角を新たに加え、多様な設計用途に対応した豊富なラインアップを提供する。