日本電産は、ドイツ自動車部品メーカーのゲレーテ・ウント・プンペンバウ(GPM)を買収すると発表した。
日本電産のドイツ子会社がGPMの創業家からGPM株式100%を取得する。
今回買収するGPMは、欧州市場で車載用ポンプでトップシェアの部品メーカーで、ウォーターポンプやオイルポンプ、モジュールポンプの開発・製造・販売を手掛けている。
世界の主要市場でCO2規制が強化される中で、自動車メーカー各社は、アイドリングストップ機能搭載車やハイブリッド車(HEV)、電気自動車(EV)などの開発を強化しており、これに伴って機械的可変式ウォーターポンプや、モータを動力とする電動ウォーターポンプ(EWP)、電動オイルポンプ(EOP)の需要拡大が見込まれる。
日本電産では、グループ会社の日本電産トーソクが電動オイルポンプを商品化しており、グループのモータとGPMのポンプを組み合わせることで、成長が見込まれる電動ポンプ需要を獲得できると判断した。
また、グループの日本電産エレシスが持つコントロール技術を活用することで、電動ポンプのパワーパック化を図ることが可能となり、自動車電動化ニーズに対応できるとしている。
GPMをグループ化することでモータ単体からモジュール化・システム化に対応したビジネスへの展開を進め、顧客ニーズに応える高付加価値ビジネスにシフトしていく。