脱柵した競走馬とクルマの衝突事故、監視担当の警備員を書類送検

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昨年10月、岐阜県笠松町内の競馬場から脱柵した競走馬が軽乗用車と衝突し、運転者が死亡した事故について、岐阜県警は6日、事故当時にゲート警備を担当していた71歳の男性警備員を業務上過失致死傷容疑で書類送検した。

岐阜県警・本部捜査1課によると、問題の事故は2013年10月28日の午前3時ごろ発生している。笠松町若葉町付近にある笠松競馬場内ダートコースで調教していた競走馬(2歳メス、体重約430kg)が騎手を振り落として暴走し、そのまま脱柵。約300m離れた岐南町薬師寺5丁目付近の堤防道路(片側1車線の緩やかなカーブ)を走行中の軽乗用車と衝突。軽乗用車は対向車線側へ逸脱し、対向してきた乗用車とも正面衝突した。

この事故で軽乗用車を運転していた山県市内に在住する64歳の男性が死亡。乗用車を運転していた67歳(当時)の男性が軽傷を負った。馬も全身強打で即死している。

競馬場には可動式の柵が設置されており、警備員3人が交代で監視業務を行っていたが、事故当時に担当していた71歳の男性警備員は業務日誌の手直しを行っていたため、柵の閉鎖が間に合わなかった。

警察では「監視の怠りが事故につながった」と判断。警備員を業務上過失致死傷容疑で書類送検した。

《石田真一》

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