日野自動車は7月29日、2015年3月期の第1四半期(4-6月)決算を発表した。国内は堅調に伸びたものの海外が主力のタイなどで落ち込み、営業利益は前年同期比28%減の232億円にとどまった。
新車販売は国内が前期からの好調な受注もあって6%増加した。しかし、アジアが減少するなど海外の不振で全体では5%減の3万6200台となった。純利益は37%減の143億円だった。
通期の業績予想は、営業利益で前期比20%減の900億円などとしている期首の数値を据え置いた。記者会見した梶川宏取締役専務役員は「第1四半期はおおむね期首の見通しに沿った内容だった。今後は海外でのアジア以外の増販で、タイなどの落ち込みの影響を最小化するよう取り組みたい」と語った。