【スマートコミュニティ14】NEDO、世界で展開中のプロジェクトを紹介

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NEDOのブース
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  • ニューメキシコの実証実験で使用されている家庭用スマートメーター
  • マラガの実証事業の模型

日本の産業競争力強化の観点からも重要とスマートコミュニティに力を入れているNEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)。今回の「スマートコミュニティ・ジャパン2014」では、世界で展開中のプロジェクトを紹介している。

そのプロジェクトはスペイン・マラガ、米国・ニューメキシコ、ハワイ、フランス・リヨン、インドネシア・ジャワ島、英国・マンチェスターの5つ。「それぞれ地域の特性に合わせて、いろいろな形でスマートコミュニティの実証事業を進めています」とNEDO関係者。

例えば、マラガでは電気自動車(EV)社会のインフラ構築を目的に、情報通信技術を駆使してEVユーザーの行動変革を促し、EVの大量充電による電力系統への負荷を低減する技術の実証を行っている。そこでは、チャデモ方式をはじめとした日本のシステムが導入されている。

また、ニューメキシコでは太陽光発電を大量導入した際の出力変動を吸収するため、実配電線レベルでの大規模マイクログリッドの実証や、HEMSによる住宅内エネルギー制御とスマートビルの単独運転などを行っている。

NEDO関係者によると、すでにさまざまな形で成果が出ているそうで、地元企業との連携が別のビジネスに発展するなど、実証運転で日本企業の実力を示すことが商機を呼び込むことにつながっているという。

「スマートコミュニティを日本発のインフラとして確実な存在感を示すためにはまだまだやるべきことは多いが、ジャパンイニシャティブで世界各地で進んでいくようになるといい」とは、ニューメキシコとリヨンの実証事業に参加している東芝の佐々木則夫副会長の弁だが、NEDOは今後も海外実証と要素技術の開発を両輪として、スマートコミュニティの発展に貢献していく方針だ。

《山田清志》

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