飲酒運転の証拠隠滅を図るために重ね飲みさせた男を逮捕

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兵庫県小豆島町で飲酒運転を起因としたひき逃げ事件を起こした知人に対し、事故後に酒を飲ませて飲酒運転の証拠隠滅を図ったとして、兵庫県警は12日、同町内に在住する47歳の男を証拠隠滅容疑で逮捕した。

兵庫県警・小豆署によると、問題の事故は2014年6月2日の午後8時5分ごろ発生している。小豆島町片城付近の国道436号を走行中のバイクと乗用車が衝突。バイクは転倒し、運転していた46歳の男性が鎖骨を骨折するなどの重傷を負った。

クルマを運転していた男は通報を受けて駆けつけた救急隊員に名前を言い残して逃走。警察は名前や、目撃された車種から土庄町内に在住する32歳の男が容疑に関与したと断定。3日に自動車運転死傷行為処罰法違反(過失傷害)や道路交通法違反(ひき逃げ)容疑で逮捕した。

目撃証言から事故当時の飲酒運転が疑われた。男は事故への関与自体は認めたが、聴取に対しては「酒は事故の後に飲んだ。名前を言い残しているのでひき逃げにも当たらないと思う」などと供述。飲酒した時間や場所、量については曖昧な供述に終始していた。

警察がさらに調べを進めたところ、事故後に男が小豆町内に在住する47歳の男と連絡を取っていたことが判明。この男が現場近くのコンビニエンスストアで酒を買い、男に飲ませていた可能性が高くなり、警察は飲酒運転の証拠隠滅を図ったと判断。12日に証拠隠滅容疑で逮捕した。

2人は事故の直前まで現場近くの飲食店で一緒に酒を飲んでいた疑いもあるという。聴取に対して男は酒を買い、飲ませたことは大筋で認めているものの、その理由については明確な供述をしていないという。警察は先に逮捕した男についても、過重罰(発覚免脱)適用も視野に入れ、調べを続けている。

《石田真一》

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