帝国データバンクが発表した2月の企業倒産件数は前年同月比10.8%減の765件、7か月連続で前年同月を下回り、2013年度では12月(726件)に次いで2番目に少ない件数となった。
公共工事の増加などで、建設業が関東を中心に9地域中7地域で前年同月比減少となった。
負債総額は、前年同月比29.9%減の1165億4300万円で、2000年以降で最小を記録。負債100億円以上の大型倒産が発生せず、同10億円以上も22件にとどまった。
業種別に見ると、7業種中3業種で前年同月を下回った。建設業(148件、前年同月比30.5%減)は17か月連続の前年同月比減少となったほか、2000年以降初めて構成比が20%を下回った。また、サービス業(139件、同24.0%減)でも前年同月比で2ケタの大幅減少となった。一方、運輸・通信業(37件、同32.1%増)など4業種では前年同月を上回った。
主因別の内訳を見ると、「不況型倒産」の合計は645件。構成比は84.3%で、前年同月を0.4ポイント上回った。