三菱自動車の益子修社長は2月6日、都内にある本社で会見し、次期社長兼COOに内定した相川哲郎常務取締役に対し「商品力強化と品質向上についてはとくに力を入れてもらいたいと考えている」と述べた。
益子社長は「三菱自動車が今後、成長を実現していくためには良い車をしっかりと造ることが最も重要で、次期中期経営計画も車造り、モノ造りにかかっていると思っている。とくに主力車種である『トライトン』や『パジェロスポーツ』のフルモデルチェンジが間近に控えているので、車造りに関わる幅広い経験をもっている相川新社長COOには、ここのところを見て頂きたいと思っている」と語った。
また後継者選定にあたり「株主3社に相談したり、何らかの意向を聞いたりしたということはない。生え抜きであるかどうかということも判断の基準の中には入っていない」と明かした上で、「今後私どもがやっていかなくてはいけないのは商品力強化あるいはモノづくりの強化なので、これを確実にやり遂げるために幅広い業務経験を持っている相川常務が最も適任だろうということで、新社長COOに選んだ」と説明した。