トヨタ自動車の佐々木卓夫常務役員は2月4日に都内で開いた決算会見で、2014年度の自動車市場について「大きなトレンドとしてはゆるやかな拡大がメインシナリオ」との見方を示した。
佐々木常務は「アメリカ市場は1620万台くらいになるのではないか。1月の台数も寒波の影響があったに割には1500万台超えの年率になった。市場そのものは緩やかな回復基調が続いている」と指摘。
さらに「中国については当然成長のスピードは鈍化するとは思うが、緩やかな成長は続く。欧州についても去年後半から底打ち感が出てきた」とした上で、「大きなトレンドとしては(自動車)マーケットは緩やかに大きくなっていくだろう」と述べた。
その一方で「ただ新興国に関しては、しっかり見極めていく必要はある」としながらも、「その中で我々としては、足元の状況にあまり一喜一憂することなく、中長期のトレンドで、きちっと成長するために今何をしたらいいかということを、しっかり考えながら仕込みをしていくことが大切と思っている」と強調した。