JVCケンウッド、早期希望退職者募集や海外生産・販売体制再編などリストラを実施…コスト削減効果65億円

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JVCケンウッドは、業績が悪化しているため、国内で早期希望退職者を募集するとともに、海外販売拠点を再編すると発表した。

同社は海外に生産拠点を移管していたため、円安の進行で業績が悪化している。このため、幹部職を対象にした早期希望退職者を募集し、事業規模と今後の業容をふまえた適正規模に人員を削減する。

早期希望退職者400人を募集する。期間は2月6日から3月3日までで、対象は退職日時点で満45歳以上の幹部職。

同社では、今回の早期希望退職の実施で今期、35億円の特別損失が発生する見通し。

一方、海外生産拠点の再編では、欧米を中心に販売会社の体制を再編し、組織統合、人員再配置を実施する。

具体的には米国の販売会社2社、カナダの販売会社3社を統合する。英国、フランスなど1カ国に2つ販売会社がある国は、販売会社の統合を推進する。アジアでは、タイの販売会社2社を統合する一方で、インドネシアに販売会社を設立してカーエレクトロニクス事業を主軸として推進する。

海外生産拠点では、マレーシア工場からカーエレクトロニクスの生産をインドネシア工場に移管、インドネシアEMS工場でのコミュニケーションズ事業の生産を終了するなど再編する。海外主要拠点を7拠点から6拠点に集約し、操業率アップを図る。

これらのリストラ策で来期にグローバルで約65億円の固定費削減効果を見込んでいる。

《レスポンス編集部》

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