1970年2月11日、東京大学宇宙航空研究所(現・JAXA宇宙科学研究所)はL-4Sロケット5号機で日本初の人工衛星『おおすみ』を打ち上げた。これにより、日本は旧ソ連、アメリカ、フランスに続いて世界で4番目の人工衛星自力打ち上げ国となった。
東京・上野の科学博物館 地球館2階「日本の宇宙開発コーナー」では、おおすみのエンジニアリングモデル(試験機)が展示されている。実物は2003年8月に大気圏に突入して燃え尽きているため見ることができないが、エンジニアリングモデルはフライトモデル(打ち上げ実機)と同型のものだ。各種の試験が行われたあとが機体の各所に残っている。
おおすみと並んで、糸川英夫博士が中心となって開発した日本初のロケット『ペンシルロケット』、続いて開発された『ベビーTロケット』も展示されている。