パテント・リザルトは、国内に出願されたステア・バイ・ワイヤー技術に関する調査をまとめた。
ステア・バイ・ワイヤーは、ドライバーのステアリング操作を機械的にタイヤに伝える従来の方式とは異なり、ステアリング操作をセンサーで検知し、アクチュエーターによりタイヤを動かすシステム。どう調査ではステア・バイ・ワイヤー関連技術の特許を集計し、各個別特許の注目度を得点化する「パテントスコア」をベースとして、特許の質と量から総合的に見た評価を行った。
その結果、総合力ランキングでは、1位ジェイテクト、2位トヨタ自動車となった。2013年内にいち早く市販車に採用する予定の日産は3位、個別力では1位となっている。
1位ジェイテクトの注目度の高い特許には、車輪の横方向グリップ度を推定することによる車両制御技術が挙げられる。同社は本特許も含めアドヴィックス、アイシン精機との共同出願が多く見られる。
2位のトヨタ自動車は、ステア操作以外も含めたアクチュエーターの統合制御に関する技術が、3の位日産は、ステア・バイ・ワイヤー制御におけるバックアップシステムに関する技術が注目度の高い特許として挙げられる。
なお、4位はホンダ、5位はアイシン精機だった。