米国の自動車最大手、GMのオーストラリア部門、ホールデンは5月8日、2012年通期(1-12月)の決算を発表した。
同社の発表によると、売上高は前年比7%減の40億オーストラリアドル(約4060億円)。最終損益は、1億5280万オーストラリアドル(約155億円)の赤字を計上している。
大幅な赤字となったひとつの要因が、オーストラリア当局から課せられた2億2600万オーストラリアドル(約230億円)もの罰金。これはホールデンが、オーストラリア政府から2億オーストラリアドル規模の支援を受けたにもかかわらず、需要の減少を受けて、減産や従業員の解雇を行ったため。
このリストラは、現地生産される小型セダンの『クルーズ』を組み立てる南オーストラリアの工場で、1日当たりの生産台数を、およそ2割削減。さらに、エリザベス工場の従業員数を、およそ400名減らすという内容。
ホールデンのジョージ・カピテリCFOは、「赤字決算はオーストラリアの非常に厳しく、競争の激しい市場環境を反映した結果。値下げ競争も激化した」とコメントしている。