欧州の自動車最大手、フォルクスワーゲングループは1月9日、傘下の商用車メーカー、MAN(マン)の取締役会との間で、残りの全株式の取得を目指した協議を開始すると発表した。
MANはドイツの大手商用車・機械メーカーで、大型トラックやバスなどを生産。2011年7月、フォルクスワーゲングループは同社の株式の過半数を取得し、子会社化した。2012年6月には、MANへの出資比率を73.76%から75.03%へ引き上げている。
今回のフォルクスワーゲングループの発表は、MANの残り株式を全て取得し、完全子会社化するのが目的。フォルクスワーゲングループは傘下の商用車メーカー、スカニアとMANに関して、商用車事業の統合に向けた動きをさらに加速させる。
MANを完全子会社化すれば、フォルクスワーゲングループにとって、ダイムラーやボルボといった競合メーカーに対して、優位に立つことが可能になる。