鹿島、津軽蓬田トンネルでSENS工法で初の地上到達に成功

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鹿島、津軽蓬田トンネルでSENS工法で地上到達に成功
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鹿島は、鉄道・運輸機構発注の北海道新幹線・津軽蓬田トンネルで「SENS(センス)工法」では初めての地上到達に成功したと発表した。

津軽蓬田トンネルは全長6190m、シールド外径11.3mの大断面トンネルで、2009年11月から掘進を開始し、35カ月の掘進で到達した。今回、SENS工法では日本初となる地上発進・地上到達を成功させた。

SENS工法は、シールド工法の安定性と施工性、NATM工法の経済性を併せ持った工法。密閉型のシールドマシンにより切羽の安定性を図りながら掘進を進め、並行してマシンのテール部で一次覆工となる場所打ちコンクリートを打設する。一次支保材として地山を保持しながらトンネルを構築する。

一次覆工の安定を計測により確認したのち、NATM工法と同様に、漏水処理工と二次覆工を施工してトンネルを完成させる。従来のシールド工法と比較して、セグメントが不要となるため、コスト低減できるが、場所打ちコンクリートで一次覆工を行うため、高度な施工管理が要求される。工期はNATM工法の倍以上のスピードで施工することができ、今回の工事では6000m以上のトンネルを約35カ月というスピードで掘進を行うことができたとしている。

同社では今回、SENS工法で国内初となる地上発進と地上到達を成功させたことで得られたノウハウを基に、SENS工法の確立を進めるとともに、都市部への大規模トンネル工事や地盤の悪い山岳トンネル工事などへ、地上発進・地上到達工法を適用できるように技術開発に取り組んでいく方針。

《レスポンス編集部》

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