いすゞ自動車は11日、2010年3月期決算と今期の業績予想を発表した。今期は東南アジアを中心とした海外販売の回復から、営業利益は前期比4.1倍の450億円を予想している。
今期の国内販売は排ガス規制の強化に伴う駆込み需要などで7%増の4万5000台を計画。一方で海外は中国を含むアジアなど新興諸国需要の拡大により、42%増の34万9000台と大幅な伸びを見込んでいる。
売上高は24.0%増の1兆3400億円、純利益は2.4倍の200億円を予想。10年3月期は下期の収益回復により営業利益は49.2%減となったものの110億円の黒字。09年3月期は赤字だった純利益も84億円の黒字に転換した。
細井行社長は「金融危機後、関係会社を含めたアクションを速くとることで、9期連続の営業黒字が確保できた」と評価した。