トヨタ米国新車販売8.7%減、リコール問題が影響…2月実績

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米国トヨタ販売は2日、2月の新車販売の結果を公表した。総販売台数は10万0027台で、前年同月比は8.7%減。一連のリコール問題が響いて、2か月連続で前年実績を下回った。

トヨタブランドの乗用車系では、ベストセラーセダンの『カムリ』が前年同月比19.8%減の1万6552台とブレーキ。『カローラ』はカムリを超える1万6996台を販売したものの、前年同月比は6.1%のマイナスだ。一方、2009年5月にモデルチェンジした『プリウス』は、10.2%増の7968台と、5か月連続のプラスを維持した。

2009年1月に発売した新型クロスオーバーの『ヴェンザ』は、前年同月比47.5%増の3414台と好調。しかし、『ヤリス』(日本名:『ヴィッツ』/『ベルタ』)は、13.4%減の4138台と回復が見られない。

トヨタブランドのライトトラック(SUV/ピックアップトラック/ミニバン)系では、2009年10月末に新型を投入した『4ランナー』が、54.7%増の2973台と順調な立ち上がり。しかし、主力の『RAV4』は19%減の6799台と、5か月ぶりのマイナス。『ハイランダー』も27.8%減の3615台と落ち込んだ。

レクサスブランドの乗用車系では、2009年10月末にマイナーチェンジした『LS』が、前年同月比14.1%増の799台と3か月連続の前年実績超え。しかし、同じく9月末にマイナーチェンジした『ES』は、8.8%減の2349台と5か月ぶりのマイナス。2009年8月に投入された新型ハイブリッドセダン、『HS250h』は712台を販売している。

レクサスブランドのライトトラック(SUV/ピックアップトラック/ミニバン)系では、2009年12月末に新型をリリースした『GX』(日本名:トヨタ『ランドクルーザープラド』)が、185.5%増の1473台と2か月連続のプラス。その半面、人気を維持してきた『RX』は、8.4%減の5694台と2か月連続で前年実績を下回った。

サイオンブランドでは、『xB』(日本名:『カローラルミオン』)が前年同月比6.2%減の1539台、『xD』(日本名:『イスト』)が26.6%減の628台と、不振が続く。

2月のトヨタ米国新車販売をブランド別で見ると、トヨタブランドが前年同月比10.6%減の8万6240台と減少。一方、レクサスブランドは5.2%増の1万3787台と増加した。一連のリコール問題による顧客離れは、トヨタブランドに明確に表れている。

《森脇稔》

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