フォルクスワーゲングループでチェコに本拠を置くシュコダは9日、『スペルブコンビ』の生産をKvasiny工場で開始した。
スペルブは同社のフラッグシップサルーン(厳密には5ドアハッチバックボディ)として、2008年9月にデビュー。2009年1 - 10月の全世界での累計販売台数は3万3434台と、前年同期比78%増と売れている。
2009年9月のフランクフルトモーターショーでは、ステーションワゴン版のスペルブコンビを追加。セダンをベースに伸びやかなフォルムを持つワゴンボディを構築した。ボディサイズは全長4838×全幅1817×全高1510mmだ。
荷室容量は633リットル(VDA計測値)。リアシートを倒せば、1865リットルへ拡大する。オプションでシュコダとして初のパワーゲートを用意。ゲートの開閉に連動して、トノカバーも自動的に巻き取られる。
エンジンはすべて直噴で、ガソリン3、ディーゼル2の合計5ユニット。ガソリンは1.4リットル直4TSI(125ps)、1.8リットル直4TSI(160ps)、3.6リットルV6FSI(360ps)。ディーゼルは2.0リットル直4TDIで、最大出力は140psと170psの2種類となる。
Kvasiny工場で最初にラインオフしたのは、2.0TDI(170ps)搭載のDSG仕様車。サテングレーのボディカラーをまとった1台の出荷を、工場のスタッフが祝福した。当初は左ハンドルのみを生産し、右ハンドルは2010年1月から生産がスタートする予定だ。