光岡自動車の『大蛇』(オロチ)2010年モデルの車両本体価格は、2009年モデルと比較して244万円安い878万円(標準モデル)となる。この値下げの理由を同社は、「工程改善と開発費の償却にめどがたった」と説明。前者については、「手づくりだからこそできる工程の改革から」と前置きし、次のように述べた。
「今までひとつの車種を担当していた作業員が、作業の合間にオロチなどの別の車種の製作も少しずつ担当することによって、ひとりあたりの仕事の量にバランスを持たせた。これまでは専属のラインと専属の人間がいたが、こうした調整によって人員削減せずに人件費コストなどを抑えることができた。そのぶんクルマができあがるまでの工期は延びるが、クルマの低価格化には貢献している。ある意味、大手自動車メーカーの逆の発想だ」と同社。
現在、大蛇や『卑弥呼』(ヒミコ)の納期は約半年後の来年2月という。富山の職人の手によるスーパーカーは、人気のハイブリッドカーよりも早く手に入れられる!?