GMは21日、新型車シボレー『AGILE』(アジャイル)を発表した。クーペのようなフォルムを持つ小型クロスオーバーで、10月からブラジル、アルゼンチン、パラグアイ、ウルグアイなど、南米主要国で販売される。
GMは2008年10月のサンパウロモーターショーでコンセプトカー、シボレー『GPiX』を披露。2ドアの小型クロスオーバークーペという新セグメントを提案した意欲作だった。今回発表したアジャイルは、このコンセプトカーの市販版である。
新型アジャイルは、ブラジル・サンパウロのGM開発部門が設計した最初のモデル。その外観は最低地上高を引き上げた背の高いSUVフォルムが特徴だ。2ドアのボディは、ルーフ後部がカーブしたクーペのようなデザインで、スポーティでダイナミックな印象を与える。
また今回、4ドア仕様も初公開。ルーフ後部をクーペのように処理したデザインは2ドアと共通で、コンパクトボディでありながら、高い存在感を発揮している。4ドア、2ドアともにフロントグリルは上下2分割のメッシュタイプ。最新シボレー車のアイデンティティを主張する。
インテリアは大人4名が座れる充分な空間を確保。フロアはフラットな設計で乗り降りのしやすさに配慮する。GMはエンジンに関しての詳細は公表していないが、ブラジルで人気のガソリン&エタノールの両燃料に対応したフレックス仕様も用意されるはずだ。
新型アジャイルは10月、南米市場で発売。GMは「総額4億ドル(約374億円)の開発費を投じ、のべ160万kmに及ぶ走行テストを実施。南米の顧客にぴったりの新型車が完成した」と自信をのぞかせている。