【新聞ウォッチ】民主圧勝、歴史的転換に「期待」と「不安」

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気になるニュース・気になる内幕…今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップ、内幕を分析するマスメディアクルージング。

2009年8月31日付

●民主308、政権交代、自民119歴史的惨敗、鳩山首相選出へ(読売・1面)

●横浜市長に林氏、民主推薦、無党派支持集める(朝日・4面)

●あいおい・ニッセイ同和、合併半年延期を検討(朝日・4面)

●民主政権誕生あなたの暮らしは(毎日・7面)

●都市対抗野球、日産、トヨタ4強(産経・15面)

●F1ベルギーGPライコネンV(産経・15面)

●小型商用車、年20万台生産 中国第一汽車GMと合弁発表(日経・15面)

●「ペット保険」をヤナセが販売、全国で車販売と相乗効果狙う(日経・17面)

ひとくちコメント

メディアの下馬評どおりに民主党が小選挙区と比例代表を合わせて単独で過半数(241議席)を大きく上回る308議席を獲得し圧勝した。きょうの各紙は紙面構成や輸送に特別態勢を取って衆院選の開票速報を伝えている。

読売、朝日、東京の1面は「民主308 政権交代」とまったく同じ大見出し。毎日は「民主300超 政権奪取」とし、各紙とも「鳩山首相誕生へ」をサブ見出しに取り上げている。

与党は自民、公明両党で公示前の計331議席から計191議席を減らし、自民党は1955年の結党以来、初めて第1党の座を失う大惨敗を喫した。小選挙区で自民党の閣僚経験者や公明党の幹部らの大物が次々と落選。

今回の選挙結果を社説などで解説しているが、読売は、民意の大変動の要因は、「長期政権への失望と飽きが、自民党の歴史的敗北につながったと言えよう」と分析。もっとも、朝日は「民主党のあまりの圧勝ぶりには、新たな不安を覚える有権者も少なくなかろう」と指摘する。人気ラーメン店に長蛇の列が出来たり、エコカーブームで『プリウス』がバカ売れしているのとよく似た現象とも言えそうだ。

毎日は政権交代で「国民の暮らしはどのように変わるのか」を図表で解説。このうち、自動車関連では、ガソリン税などの暫定税率廃止では、1リットル当たり25円前後下がるガソリンスタンドが出現。高速道路も交通量の少ない地方部から段階的に「無料化」されるとしている。

総選挙で野党が単独で過半数を得て政権が交代するのは戦後初めてのことである。歴史的な転換が吉と出るか、凶と出るか。しっかり見守る必要がある。

《福田俊之》

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