タクシーなど13台を破壊して逃走 暴力団員を再逮捕

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今年5月、福岡県福岡市博多区内の国道202号で、職務質問を振り切って逃走したクルマがタクシーなど13台に衝突、1人が負傷した事件について、福岡県警は13日までに指定暴力団の組員である22歳の男を傷害や器物損壊の容疑で再逮捕した。

福岡県警・博多署によると、問題の事故は今年5月27日未明に発生した。福岡市城南区内をパトロールしていたパトカーの乗員が、昨年8月に宇美町内で盗難された疑いのあるクルマのナンバープレートを装着した不審な乗用車を発見。応援要請を受けた自動車警ら隊の覆面パトカーも途中で合流し、2台で追跡を開始した。

クルマは福岡市博多区中洲2丁目付近の国道202号で渋滞に進路を塞がれる状態となったが、これを利用して職務質問しようと接近した警官を確認した直後、クルマは急発進。路上駐車していたタクシーの車列に接触を繰り返し、巻き込まれたタクシー10台と一般車両3台が小破や中破。この中の1台に乗っていた22歳の男性が打撲などの軽傷を負っている。

警察は6月10日、事故を起こしたクルマを福岡市中央区清川2丁目付近のコインパーキングから盗んだとして暴力団員2人を窃盗容疑で逮捕。そのうち1人が今回再逮捕された男だった。男は事故当時、後部座席で逃走するように指示。一緒に逮捕された別の男が事故当時にクルマを運転していた可能性が高いという。

再逮捕された男は容疑を大筋で認めている。運転していた男は覚せい剤を使用していたとみられ、再逮捕された男も別の事件で執行猶予中だった。警察では盗難や覚せい剤使用の発覚を恐れ、強引な逃走を試みたものとみて、男を厳しく追及している。

《石田真一》

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