漫然横断の母子、はねられ死傷

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2日夜、埼玉県深谷市内の市道で、道路を横断していた30歳の女性が進行してきた乗用車にはねられた。女性が抱いていた生後8か月の男児が弾き飛ばされ、頭部強打で死亡。女性も軽傷を負った。漫然横断が事故の主因とみられている。

埼玉県警・深谷署によると、事故が起きたのは7日の午後7時50分ごろ。深谷市上野台付近の市道で、生後8か月の男児を腕に抱いた状態で道路を横断しようとしていた30歳の女性が進行してきた乗用車にはねられた。

男児は衝突の弾みで女性の腕を離れ、10mほど弾き飛ばされて頭部を強打。意識不明の状態で近くの病院に収容されたが、その後に死亡。女性も腰などを打撲する軽傷を負った。警察では2人をはねたクルマを運転していた54歳の女性から自動車運転過失致死傷容疑で事情を聞いている。

現場は片側2車線の直線区間。死傷した2人の乗ったクルマが直前に現場付近で右折待ちの車両に追突事故を起こして停車。運転していた女性の夫が被害状況を確認しようと車外に降りた。女性は夫の後を追いかけようとしたが、この際にはねられたとみられる。

2人をはねたクルマを運転していた女性は「突然黒いものが横切った」などと話しており、女性が安全確認を怠ったまま、漫然と横断を開始したことが事故の主因とみている。

《石田真一》

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