ランボルギーニは9日、米国ロサンゼルスで行われたチャリティオークションで、『ガヤルドLP560-4スパイダー』の米国上陸第1号車が、27万ドル(約2637万円)で落札されたと発表した。
オークションの名称は「レース・イレースMS」。多発性硬化症という難病撲滅のためのナンシー・デイビス基金に、収益を寄付する目的で開催された。今年で16回目を数える。
ガヤルドLP560-4スパイダーは、2008年11月のロサンゼルスモーターショーで初公開。基本メカニズムはクーペの「LP560-4」と共通で、ミッドシップに置かれる5.2リットルV10は、最大出力560ps/8000rpm、最大トルク55.1kgm/6500rpmを発生。0-100km/h加速4秒、最高速度324km/hの性能は、クーペの3.7秒、325km/hと比較しても遜色ない。まさに世界トップクラスのオープンスポーツカーである。
ランボルギーニは、このオークション用に6か月かけて、特別なガヤルドLP560-4スパイダーを製作。ボディカラーはブラックで、オレンジがアクセントに使われ、内装はブラック&ホワイトのレザーでコーディネートされた。
このガヤルドを落札したのは、マリブ在住の音楽プロデューサー、ヴィクター・ニューマン氏と、米国の新進デニムブランド「トゥルーレリジョンジーンズ」の元副社長、キンバリー・ゴールドさん。27万ドル(約2637万円)という同オークションの過去最高額で落札された。
ランボルギーニのステファン・ヴィンケルマン社長兼CEOは、「2人の善意に敬意を表したい。我々は2人を新しいランボルギーニオーナーとして歓迎する」とコメントしている。
このガヤルドは1か月以内に2人の元にデリバリーされる予定。米国での新車価格に対して、約5万ドル(約490万円)のプレミアが付いた計算だ。