国土交通省は31日、2009年度に事業を実施する予定の高速道路と直轄国道617事業のうち、費用対効果が1.0を下回る18事業について、事業執行を当面見合わせると発表した。
18事業の事業費総額は5768億円で、地域別では北海道3事業、沖縄県3事業など地方の路線が目立つ。昨年11月にまとめた新たな交通需要推計に基づき、費用と3便益(走行時間短縮、走行経費減少、交通事故減少)を比較する費用便益比(B/C)を見直した。
B/Cが1.0を下回ったこれら18事業については、速やかにコスト縮減などの事業内容の見直しを行い、再評価を実施する。
金子国交相は「4車線を2車線にするとか、改めて設計図の書き直しから始めてもらう」と話している。