事故を起こした消防署長、飲酒運転を隠蔽するため虚偽通報

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8日夜、千葉県本埜村内の農道で、軽トラックと自転車が正面衝突する事故が起きた。自転車に乗っていた女性が重傷。警察は10日までにクルマを運転していた消防署長の男を逮捕している。飲酒運転の疑いもあり、引き続き調べを進めている。

千葉県警・印西署によると、事故が起きたのは8日の午後9時20分ごろ。本埜村安食卜杭付近の農道を走行していた軽トラックと自転車が正面衝突した。この事故で自転車に乗っていた28歳の女性が顔面を強打。あごの骨などを折る重傷を負った。

クルマを運転していたのは印西地区消防組合・白井消防署で署長を務める56歳の男だったが、男は事故直後に119番通報を行うも「自転車と歩行者の衝突事故」、「負傷者はいないので、警官を派遣してもらう必要はない」などと虚偽を申告。負傷した女性は自分のクルマで病院に搬送したという。

男は後に現場に戻ったが、警察は人身事故の疑いがあるとして任意で聴取。この際に酒気帯び相当量に満たないアルコール分が男から検出されたという。警察では負傷した女性からも事情を聞いたが、男が飲酒運転の発覚を恐れる目的で被害を過少申告したと判断。10日までに自動車運転過失傷害容疑で逮捕している。

現場は幅員約2.5mの直線区間。事故当時は雨で視界が悪かった。調べに対して男は「事故当日の昼ぐらいから自宅や居酒屋で酒を飲んだ」と供述しているようだ。

《石田真一》

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