事故を起こしたクルマを海中に投棄、中学生6人を摘発

自動車 社会 社会

神奈川県警は19日、勝手に持ち出した家族名義のクルマを無免許で運転し、接触事故を起こした証拠を隠蔽する目的でクルマを海に投棄したとして、クルマを運転していた15歳の少年を逮捕。証拠隠滅に加担した15歳の少年5人を書類送検した。

神奈川県警・戸塚署によると、逮捕・書類送検された6人は2008年12月23日未明、神奈川県横浜市戸塚区内で、勝手に持ち出した家族名義の乗用車を無免許で運転。交差点で接触事故を起こし、被接触側のクルマに乗っていた2人に打撲などの軽傷を負わせたものの、そのまま逃走した疑いがもたれている。

少年らは無免許運転とひき逃げ事故の証拠を隠滅するため、横須賀市船越町付近にある長浦湾(長浦漁港)から海中に向けてクルマを遺棄した。しかし、クルマを持ち出したことが家族に発覚し、事故当日中に3人が出頭。クルマは翌24日に釣り人が発見し、事件性があるものと推定されたが、このクルマが容疑車両そのものということが後に判明した。

警察では悪質事案と判断。クルマを運転していた横須賀市在住の15歳少年を自動車運転過失傷害と道路交通法違反(ひき逃げ、無免許運転)の容疑で逮捕するとともに、証拠隠滅を提案したり、実際の投棄作業に加担した5人を証拠隠滅容疑で書類送検した。この5人の中にクルマを持ち出した者がおり、警察では指示系統についても解明するため、任意での取り調べも進めている。

《石田真一》

【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース